日記🧚‍♀️チェンマイふたたび2週間目

超ひさしぶりに、小説が読めた。
スナックちどり/よしもとばなな著

ここ何年かいつも外側のことで忙しくて、いつもちょっと先のことを考えてて、アイディアに溢れてた。
だから読書をしても、その世界に入り込むことができなくなってた。

この小説の主人公2人はいとこ同士でイギリスの田舎町に旅行中。
離婚したり愛する人達を亡くしたりして今日を生きるのがやっと、未来に光を見つけるのもやっと。
それぞれ悲しみに沈んだ少し病み上がりの状態で、彼女達だけの世界で旅してる。

そんな2人や暗くて薄い田舎町とは対象に、やたらと生き生きした食べ物の単語がこちらに飛び込んでくる。
ギネス、揚げたてのポテト、クリームティ、クロテッドクリーム、焼きトマト、ブルターニュ地方の牡蠣…
それらが特に輝いて美味しそうで美しく見えた。

そうそう、悲しみで心が立ち上がらない時、些細なことがこんなふうに美しかったよね。
2人の淋しさに切なくなりつつも、朝まで読み続けてしまった。

チェンマイにふたたび戻ってから2週間。
心が数年ぶりにシーンとして、誰に会いたいわけでもない、出かけても早く大好きな部屋に戻りたい、ひたすら何も考えず動画を観させて、とにかく今は独りでいさせて…!!
みたいな珍しい状態になってる。だから本が読めて嬉しい。

よしもとばななさんの小説しか読めなかったような繊細で孤独な時期はわたしにもあった。
現在は仕事にも遊びにも夢中で、落ち込むことも心が塞ぐことも不満もなくいつもなんとなく幸せで、そのころの自分に堂々と見せられる日々なんだけど。

だけど、そんな暗くて重たいトンネルの中のような安心感とはほど遠い時期こそ、真の光が注がれている時なのかもと思う。
以前とはまた違った視点でそのことにあらためて気づいた。

わたしにもまたそんな時期がやってくるのかもしれないけど…もう以前と同じようには世界をどんよりとは見られないかもしれないな。

ギネス、揚げたてのポテト、クリームティ、クロテッドクリーム、焼きトマト、ブルターニュ地方の牡蠣…

食べたい。

ことり薬草店主・旅する薬草使いekoです。 魔法のハーブティーを中心に、ハーブを使ったプロダクトをつくっています🌿 ふと旅にでることがあります。 今はチェンマイにいます。2019年現在。

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