あの日に帰りたい

-あの日にかえりたい/松任谷由実-
まえの職場の近所、ずっと気になっていた珈琲屋へ、ついに入ってみた。
木造りの内装、カウンターに白いテディベア、壁はマスターの愛娘ポメラニアンの写真、テーブルに蘭の造花、BGMはユーミン…

むかし家族でよく遊びにいった軽井沢が、忠実に再現されていた。
時間は続いていると世界は見せかけて、過去はまるでもう別の星のよう、逆SF小説(なんだそれ)の中のできごとになっていく。
幼い頃はじめてスキーを滑ったゲレンデでは、広瀬香美の”ロマンスの神様”がかかってた。
ああ、なんか、なにもかも、新しくなったんだなあ。
ただ残念なのは、世田谷線の車内から目にしたすすきの群れ(太陽に照らされキラキラ霞んで美しかった…)に涙がこみあげてきたとき、頭の中を横切る「はいハートチャクラきたー❗️」という妙なキャプションのせいで、けっきょく泣けなかったこと。
センチメンタルにひたらせてくれないだれかが、今おそらくわたしの顔のあたりを飛んでいる。
ああ守護の人よ。

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